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2019年09月17日(火)

※富山県内のニュースです。


 富山市議会 政務活動費不正 元議員3人に有罪判決

(2019年09月17日 18時30分)

 富山市議会で起きた政務活動費の不正取得事件で、辞職した3人の元市議に有罪判決です。

 架空の領収証を偽造するなどして政務活動費をだまし取ったとして詐欺の罪に問われた元市議3人に対し、富山地裁は、それぞれ懲役1年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。

 判決を受けたのはいずれも元富山市議で、最大会派の自民党に所属していた元会派会長の中川勇(なかがわ・いさむ)被告(72)と谷口寿一(たにぐち・としかず)被告(56)、それに元議長の市田龍一(いちだ・りゅういち)被告(64)の3人です。

 7月の初公判では、別々の車に乗って姿を現した3人の被告でしたが、17日は、1台のワゴン車に乗り合わせて裁判所に入りました。

 判決によりますと、中川被告ら3人は、2012年から2016年にかけて、架空の領収証を偽造するなどして、複数回にわたり政務活動費をだまし取ったとされています。

 だまし取った金額は、中川被告がおよそ522万円、谷口被告がおよそ469万円、市田被告がおよそ510万円にのぼります。

 17日の判決公判で富山地裁の大村泰平(おおむら・たいへい)裁判長は、3人の犯行について、「実在する会社名義の内容虚偽の領収証を準備するなど、周到かつ巧妙」と指摘したほか、中川被告と谷口被告については、「犯行の発覚を防ぐため、印刷会社の代表者に接触して偽装工作をおこなっており、犯行後の情状も悪い」としました。

 一方で、「3人の被告は、被害額の一部かそれ以上を市に返還したほか、議員を辞職して謝罪の弁を述べるなど、酌むべき事情も認められる」として、検察側の懲役1年6か月の求刑に対し、3人にいずれも、懲役1年6か月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

 3年前に富山市議会で発覚した政務活動費の不正取得事件で、これが、初めての判決となります。

 今回の裁判で認定された不正取得の金額が522万円と最も多かった中川勇被告。

 1995年の初当選以来、6期にわたり市議を務めました。

 自民党富山市連の幹事長など要職を歴任し、『富山市議会のドン』とも呼ばれる存在でした。

 そうしたなかで3年前、チューリップテレビの取材が発端となり、中川被告の不正が発覚しました。

 「申し訳ございませんでした」(中川被告当時の謝罪会見)

 当時、富山市議会では、中川被告の不正発覚をきっかけに、議員14人が相次いで辞職する異常事態となったのです。

 中川被告については、7月の初公判で、これまで明かされてこなかった事実が判明します。

 3年前の不正発覚当時、中川被告は、動機について、こう話していました。

 Q「何でそういうことをしようと思ったのですか?」「遊興費にあてようと」「飲むことが好きなものですから、誘われれば嫌と言えない性分で」(中川被告当時)

 中川被告は、警察の取り調べでも、「政務活動費を遊興費(ゆうきょうひ)に使っていた」と供述していましたが、その後の検察の調べに対し、「政治活動に使用した」と供述を一転させていたのです。

 「私的に使っていた」と、うその供述をした理由を問われると・・・「自分が責任を取れば、他の議員には及ばないだろうと」(中川被告当時)

 実際に、何に使ったかについては・・・「午前4時から議員活動をして、1日に100キロ以上車で走行することがあり、ガソリン代が高くつきました。電話代も月に4万円かかりました」「私的なことには使っていません」(中川被告当時)

 裁判で、3人の被告はいずれも、だまし取った政務活動費をこうした政治活動に使ったと証言しましたが、証言を裏付ける証拠は示されなかったため、不正に取得した政務活動費が、実際に何に使われていたのかは、結局、解明されませんでした。

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