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2019年04月11日(木)

※富山県内のニュースです。


 園芸ハウスを自動制御 県の施設完成 農業の高収益化へ効率栽培

(2019年04月11日 18時30分)

 ビニールハウスでの園芸作物の栽培をパソコンやスマートフォンで自動制御できる県の実習施設が完成しました。

 これまでの勘と経験頼みではなく、データに基づく効率的な栽培方法を学ぶことで、収益性の高い農業の普及を目指します。

 富山市の県立中央農業高校の敷地内に完成した実習施設は、県が1億400万円の事業費をかけて整備したもので、半分の5200万円は国の交付金を活用しています。

 施設内には、ミニトマトを4月から12月まで収穫できるハウスと、イチゴを12月から5月まで収穫できるハウスを、それぞれ整備しました。

 生育に影響を与えるハウス内の気温や湿度、二酸化炭素濃度などは、センサーを使ったコンピュータ制御によって、栽培に適した環境が常に維持される仕組みとなっています。

 「温度が急激に上がらないとか、急激に下がらないとか、植物は光合成をして体を大きくするわけです。ですので、光合成が一番しやすいような環境状態を作り出そうというのが、この施設です」(県農林水産公社・稲葉忠之総括指導員)

 例えば、気温の上昇は、天窓(てんまど)を開けたりミストを噴射したりして食い止めるほか、光合成に欠かせない二酸化炭素は、発生装置を使って自然界の2.5倍の濃度を維持します。

 これにより、品質の向上だけでなく、収穫量を通常のハウス栽培の2倍以上に増やすことができるということです。

 「こちらはミニトマトを栽培しているベッドなんですけども、この重さは一秒単位で計測されていまして、こちらからコンピュータシステムに送信されています。それによって光合成の進捗具合が分かるということで、そのあとの給水の仕方に反映されるということです」(記者)

 1台のコンピュータで制御しているこのシステムは、パソコンやスマートフォンによる遠隔操作が可能です。

 県は、農家や農業を目指す人たちが、この施設を活用して効率的な栽培方法を習得することで、収益性の高い農業の普及につながると、期待を寄せています。

 「やはり若い方々がいろいろチャレンジしていく、スマートフォンなどでも遠隔操作もできますので」「今までの勘とか経験とかじゃなくデータでいろいろ積み上げていこうというところがすごいところだと思います」(県農林水産公社・稲葉忠之総括指導員)

 この実習施設は、県立中央農業高校の授業のほか、農業を目指す人たちの研修施設「とやま農業未来カレッジ」のカリキュラムとしても活用されます。

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