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2019年02月12日(火)

※富山県内のニュースです。


 現場から 平成の記憶 復活なるか 富山市中心市街地

(2019年02月12日 18時22分)

 「現場から、平成の記憶」。

 12日は平成の間に大きく様変わりした富山市の中心市街地を取り上げます。

 郊外に大型ショッピングセンターがオープンしたことで人の流れが代わりシャッター通りとなった商店街。

 賑わいを取り戻す取り組みが続いています。

 富山市のまちなかにあるグランドプラザ。

 毎年、12月から1月にかけて開催されるエコリンクは今や冬の風物詩となりにぎわいを創出しています。

 そのグランドプラザができたのは今から12年前の平成19年。

 街なかへ人の流れを取り戻すための事業でした。

 当時、富山市職員としてまちづくりに携わっていた京田さんはこう話します。

 「市民の人たちも路面電車をうまく使うとか街中の広場をうまく使うことで自分たちの生活を良くしようとこれがコンパクトシティなんだとすごく分かりやすく伝わったので非常に大事な事業だった」(京田さん)

 富山市の総曲輪、中央通り商店街。

 「大和富山店」や「西武富山店」を核にかつては、町の中心でした。

 平成12年、富山市婦中町に無料駐車場を完備し、100の専門店と映画館を備えた複合商業施設「フューチャーシティファボーレ」がオープンしたことで人の流れがかわりました。

 平成11年に県などが実施した調査では移動手段が自動車と答えた人は70%を超えていて、自動車への依存度が高い富山県で無料駐車場を完備した郊外型の大型ショッピングセンターは多くの人でにぎわいました。

 中心市街地の歩行者の通行量は平成6年およそ8万人でしたがファボーレがオープンした平成12年にはおよそ6万3千人となり人の流れが郊外へと移ったのです。

 ファボーレの開業から6年後の平成18年まちなかのシンボルとして親しまれてきた「西武富山店」が30年の歴史に幕を下ろしました。

 消費者の中心市街地離れを加速させ、富山市の人口密度は全国の県庁所在地でもっとも低くなりました。

 こうした状況は市民サービスの低下につながるとして森市長が掲げたのがコンパクトシティ構想。

 街なかに生活に必要な機能を集中させ効率的で持続可能な都市を目指すものです。

 「もう一度まとまってなるべく固まって住むという町へシフトしていくことが必要だろうとこれがコンパクトなまちづくりだ思う。一番大きな根本。そうするとどこにコンパクト化していくかという時にかつての市街地」(森市長)

 そして平成19年大和富山店が「総曲輪フェリオ」に移転しグランドオープン。

 にぎわい創出の拠点として全天候型屋外広場「グランドプラザ」が設けられました。

 グランドプラザはイベント会場として土、日、祝日の稼働率が年間で100パーセント、イベントのない日でも市民がくつろぐ広場として定着しました。

 さらに平成21年には富山市中心部を周回する市内電車の環状線「セントラム」が開業、公共交通の利便性が向上し、コンパクトなまちづくりへの基盤を整えていきます。

 北陸新幹線が開業すると富山駅前から中心市街地に人の流れを作る目的で富山市はガラス美術館と図書館を併設するTOYAMAキラリ、映画館を持つ総曲輪ユウタウンをオープンさせます。

 車の乗り入れを禁止したトランジットモールのイベントを開催するなどハード・ソフト両面で街への魅力を高めようとさまざまな施策を試みますが、総曲輪通り、中央通りは今だに空き店舗が目立ち、継続的なにぎわいをつくれていない現状があります。

 「それなりに人は歩いているがまだ閉まっているお店もあるのでそういうところが全部入るといい」(京田さん)

 ただ、一方で総曲輪通りにはコンテナで作られた飲食店街アマヨット横丁が去年9月にオープン、中央通りにはアイドルやアーティストを発掘する劇場が今月10日にオープンするなどまちなかの空間をいかした新しい動きも見られます。

 富山PR劇場大嶋さんインタ「交通の便がいい。遠方から来るお客さんが来やすい」北陸新幹線開業から5年となる来年3月には路面電車の南北接続工事がようやく完了する予定で街なかへの移動の利便性が一気に向上します。

 郊外から街なかへ人の流れをかえる仕掛けは平成の次の時代も続きます。

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