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2019年01月10日(木)

※富山県内のニュースです。


 国道に謎の標識 グーパー標識とは?

(2019年01月10日 18時24分)

 国道沿いで見つけたユニークな看板見かけると、思わずジャンケンをしたくなる不思議な看板。

 いったい誰が、どんな目的で設置したものなんでしょうか。

 「ありました。道路脇に設置されているこの標識。ジャンケンのパーのようなものが表示されていますね」(記者)

 国道8号の道路脇にある謎の標識。

 しばらく走ると今度は…。

 「先ほどの場所からおよそ100メートルほど進んだ場所にもあの標識があります。こちらはグーですね」(記者)

 車から降りて標識をみてみると、こちらの標識にはじゃんけんの『グー』の形をした手が描かれています。

 また、じゃんけんの『パー』の形をした手の上にはツブツブの点のような模様も描かれています。

 国道8号を富山から射水方面に向かって走って見ると、「ぱー」・「ぐー」、「ぱー」・「ぐー」。

 パーとグーの標識が交互になっています。

 それも、一定の法則で…、県内のドライバーにこの標識について聞いてみると…。

 Qこの標識分かりますか?「知らないです。見たことはないです」んー。

 何となく止まれ?ぽい」「あ、見たことあります。何かの合図かと思ったが分からない」「雪け?滑らない何か?融雪装置の何か?」(ドライバー)

 これらの標識はいったい何なのか?答えを探るため、国道を管理する国交省・富山河川国道事務所を訪ねました。

 Qあの標識は何なんですか?「あれは「グーパー標識」と言いまして冬の間、除雪の作業の一環として路面の凍結防止そのために凍結防止剤、いわゆる塩をまいている」(国道河川事務所)

 「グーパー標識」は凍結防止剤を散布する区間を表しているのです。

 つまり、凍結防止剤を積んだ車がパーの標識を通るときに散布を開始しグーの標識のところにくるとまくのをやめるのです。

 ちなみに…Qチョキはないんですか?「チョキはなかなか今は撒くと閉じるだけなんで、グーパーグーパーしかないです」(国道河川事務所)

 散布車はどのような仕組みになっているのか、見せてもらいました。

 「パーが出るとこのレバーを倒します。グーが出ると戻します。閉じます」(国道河川事務所)

 「グーパー標識」はどのような場所に設置されているのでしょうか。

 「ここの場所につきましては見てお分かりのようにこの先に交差点がありまして、少し左折のレーンがある。そこの部分が橋梁になっていて凍りやすい場所ってことでここからまいてこの先の端を渡った向こう側でグーになっている」(国道河川事務所)

 現在、県内に設置されているグーパー標識は、国道だけですが、8号に216セット41号に6セット、156号に50セット160号に34セットのあわせて306セット。

 交差点の近くや、橋の手前、勾配が緩やかなカーブなど、路面凍結による交通障害やスリップ事故が予想される地点に重点的に設置されています。

 「もし通勤とか通学でいつも使う道でしたらこの明るいとき安全なときにどこの場所が危ないのかと言うようなところを確認していただいて実際の夜や雪が降っているときに思い出して安全運転で通行しようと思っていただくとありがたい」(国道河川事務所)

 寒気が強まると予想された9日午前4時半。

 管轄する国道およそ217キロに凍結防止剤をまくため、8台の車両が出動しました。

 私たちは、最も標識が多く設置されている国道8号の散布車1台に密着。

 しばらく走ると、さっそくグーパー標識が見えてきました。

 「パー」に差し掛かると…。

 「今、パーの標識を過ぎました。薬剤散布車から散布剤が道路にまかれ始めました」「そして、グーの標識を過ぎるとすぐさま散布車から凍結有防止剤が止まりました」(記者)

 車内では、「グー」が来ると運転手が中央にある「バー」を押し、散布はストップ。

 県内では10年前にこの標識を導入しましたが、それ以前は、長年の経験とカンを頼りに運転手が天候や路面の状況を見ながらまいていたといいます。

 「若い社員とかもベテランじゃなくても標識があることで区間が分かっていい」(運転手)

 9日は、通勤ラッシュが始まる午前6時半ごろまでにすべての国道に凍結防止剤をまきおえました散布車の運転手にとってとっても便利なこのグーパー標識。

 しかし、導入の狙いはそれだけではありませんでした。

 「巻きすぎることがないだれがやっても。逆に巻きすぎることがない。道路を維持するためにはどうしてもお金がかかると。いろんなコスト縮減を取り組みをするという中で、当時このグーパー標識をとり入れた」(国道河川事務所)

 国交省・富山国道維持出張所が今シーズン国道に巻いた凍結防止剤の量は、およそ224トンにのぼります。

 それでもグーパー標識の導入前に比べると、標識がある場所に限定して効率的にまくようになったため使用量が減りコスト削減につながったといいます。

 県警によりますと冬場の事故の原因の多くは路面の凍結によるスリップ事故となっています。

 冬はこれからが本番。

 ドライバーのみなさんはグーパー標識をみかけたら『事故が起こりやすい場所』ということをしっかりと意識してよそ見しないでくれぐれも安全運転をお願いします。

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