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2018年01月11日(木)

※富山県内のニュースです。


感謝の気持ちで 「おくわさま」をおもてなし
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 感謝の気持ちで 「おくわさま」をおもてなし

(2018年01月11日 18時00分)

 江戸時代から続く富山市細入地域の伝統行事「おくわさま」が、今年も行われました。

 今では、この伝統を受け継いでいるのは、1軒だけ。

 今年も、神様に見立てた『くわ』を感謝の気持ちをこめてお酒と正月料理でもてなしました。

 「おくわさま」は、農業の仕事始めの儀式として江戸時代から富山市細入地域に伝わります。

 座敷に招き入れられたのは、田の神様に見立てた「みつ鍬」と畑の神様に見立てた「平鍬」です。

 どちらも、実際の畑仕事で使っている『くわ』です。

 「おくわさま明けましておめでとうございます。昨年中はいろいろとおくわさまのお力添えをいただきまして、農業に携わることができました。本当にどうもありがとうございました」(本芳彦弘さん)

農作業の機械化と高齢化で、今では、地域で一軒、本芳彦弘さんだけがおくわさまの伝統を受け継いでいます。

 今年も、お酒と心尽くしの料理で神様をもてなしました。

 「おくわさま、そんなこと言わんと、ゆっくりとたくさんお召し上がりください。もうちょっと注がしてください」(本芳彦弘さん)

御膳に並べられたのは、タイの塩焼きや田作り、昆布巻きなどの縁起のいい正月料理。

 去年一年の豊作と無事、そして、一家を見守っているおくわさまへの感謝の気持ちがこめられています。

 「去年はちょうど女房が入院しておりまして私一人のおもてなしになったわけですが、今年は幸い二人そろっておもてなしができますことを嬉しく思っております」(本芳彦弘さん)

弘子さんの入院で去年は、一人迎えた『おくわさま』でしたが、今年は、まもなく結婚60周年となる夫婦2人が元気にそろい、格別な『おくわさま』となりました。

 「去年は1人でおくわさまもちょっとさみしかったけども、今年は二人になっていかったなとおくわさまも言うておられました。そして、さらに人数が増えていくようにとおくわさまに言ってもらいました」「本芳(家)のある限り、子々孫々伝えていく、おもてなしをさせていただくという気持ちです」(本芳彦弘さん)

『おくわさま』に今年の豊作と無事を願い、農家の一年が始まります。

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